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地域資料デジタル化の例



1 デジタル化する資料を探す
2 著作権などをしょりする
3 デジタル化をおこなう
4 インターネットへ公開する


地域資料のデジタル化は決して難しいことではありません。地域資料デジタル化研究会ではお金がかからず、ボランティアベースでもおこなうことのできるデジタル化を提案しています。

・デジタル化の流れ

1 デジタル化する資料を探す。
デジタル化する資料を探します。デジタル化する資料はなんでもかまいません。地域のなんでもない行事やできごとが後世の人たちにとってはかけがいのない資料となります。貴重な資料は地元の博物館や図書館にデジタル化を依頼しましょう。地域資料デジタル化研究会ではデジタル化の委託事業も引き受けます。


2 著作権などを処理する。
地域資料の中には著作権があるものもあります。著作権のある資料とは

・資料の著作者(文や絵を書いた人、写真をとった人、作詞作曲した人、演奏、実演した人)の死後50年経っていない資料

このような資料をデジタル化する場合には著作権者(著作者本人または遺族)からデジタル化(デジタル化とインターネットなどでの公開、利用者の複写など)の許可が必要となります。また本などの場合は出版社に問い合わせするといいでしょう。


3 デジタル化をおこなう
著作権の処理が終了したらいよいよデジタル化をおこないます。ボランティアベースのデジタル化はとにかく手間と費用を減らした形にします。

デジタル化に必要な機材
・パソコン−デジタル化にはパソコンが必要になります。デジタル化した資料の保存や再生、編集をパソコンでおこないます。パソコンについては2年程度以降に発売されたパソコンでしたらほぼ問題なく使用することができます。また、ボランティアベースでは地方自治体や図書館などにあるパソコンを利用することも一つのアイデアです。
・ネットワーク−ただデジタル化するだけだとデジタル化したパソコンでしか見ることができません。インターネットはだれでもデジタル化した資料を全世界に発信することができます。個人の電話などから接続したり、ADSL、ISDNなど高速で低料金な接続方法があります。これも地方自治体や図書館などのパソコンを利用すると低料金で高速なネットワークを利用することができます。

ここまでは必ず必要になる機材です。以上の機材では文字で書かれた小説や文学作品、詩などをキーボードを使って入力することができます。たとえば「青空文庫」では著作権のなくなった文学作品(著者死後50年以上)を文字で入力してインターネットで公開しています。

音・音楽・朗読などをデジタル化する場合
・音をデジタル化する場合は音楽などをカセットテープやMDなどに録音します。これら録音したものを市販のAV接続ケーブルを使ってパソコンなどに入力します。パソコンでは付属ののメディアプレーヤなどを使って録音します。録音した音声はそのままではファイルの大きさが大きいので(約1分10MB程度)、MP3変換ソフトをつかって圧縮する必要があります。このソフトも無料のソフトがあります。

ビデオ画像などをデジタル化する場合
・普通のビデオでとった映像をデジタル化するには専用の機材が必要になりますのでお金がかかります。デジタルビデオでとった映像については、一部のパソコンで簡単に記録することができます。このようなビデオカメラ、パソコンを持っている場合にはどんどんとって、どんどん記録しましょう。

絵などをデジタル化する場合
・絵や写真をデジタル化するにはイメージスキャナを利用します。イメージスキャナはコピー機のように写真や絵に描いてある形をそのままパソコンに取り込みます。このままだとファイルが大きいためインターネットで公開する場合には、適当な大きさにフォトレタッチソフトなどを使って小さくします。(320かける240ドットなど)写真についてはデジタルカメラを利用するとデータを取り込む必要がなくなります。また、最近ではカメラ屋さんでデジタル化をおこなってくれます。スキャナなどがない人は普通の写真機で写真をとり、フィルムを現像にだすときにデジタル化をたのみましょう。


4 インターネットへ公開する。
・デジタル化した資料はインターネットへ公開しましょう。インターネットへの公開は主に2つの方法があります。地域資料デジタル化研究会では公開についてもさまざまなアドバイスをおこなっております。

1 契約しているインターネットプロバイダのホームページスペースを使う。
個人でインターネットプロバイダと契約した場合多くはホームページを公開する場所(ホームページスペース、×MB)が用意されています。そこにデジタル化した資料と資料を紹介するホームページをコピーします。コピーのしかたはそれぞれのプロバイダによって違いますのでわからない場合はそれぞれのプロバイダに問い合わせてください。あわせて友人などにメールで公開したことを知らせましょう。また、同じような活動しているグループのホームページへリンクを作ってもらうのもよい宣伝です。

2 無料ホームページを利用する。
インターネットには無料でホームページスペースを用意してくれているところもあります。(Yahoo geocitiesなど)これらの場所は大きさは少ないですが、無料でホームページを作ることができます。